極めて読後感の悪い

本を読み終えた。

途中なんども腹立たしくてイライラした。

物語の先がわからなくてドキドキするわけではなく、むしろどうなるのかわかっているので、それを言葉であとから追いかけている感じでもあった。

 

やるせない。許せない。という感情が付きまとう。
物語なのではあるが、非常にリアルなのだ。良くある話。絶望的。単純明快。最悪。でも頻繁に起きている。

いわゆる人間の習性を物語にしている作品なのだが、この人間の習性に関してはいつもわたしが疑問に思っていたことなのだ。若い時から。いえ、子どもの時から・・・・

 

わたしの疑問:
どうして、台本通りとでも言えるほど、人間はこういう行動をするのだろう・・・・
わかりやすすぎるのだが、その通りなのだ。巧妙でもなんだもないのに。

 

この本では人間ではなく動物なのだけれど、擬人化というよりは、アイロニーを込めて、あえて動物を主人公にしたのだと思う。有名な本です。わたしには、いまごろ届きましたが。

 

わたしの疑問:
どうして、人間はこうなってしまうのだろう・・・・・
答えはない。

けれど、心理学の本で全く同じ人間心理を追究しているものでも結局答えはないのだ。
繰り返される現象と心理を現実のデータと論考をあわせて、解明しているが。
精神論でも解決策はないのだ。

この読後感が最悪の本にも解決策は記載されていなく。物語はハッピーエンドで終わっていない。

ところが、どうだろうか。

哲学者心理学者による原因究明の論考よりも、先が見えたような気がした。
物語の形をとってはいるが、かなりリアリティのある物語だった。

ドキュメンタリーと言ってもいいくらい。
従って、論理より、現実が深く印象付く。

 

わたしが長い間抱きつづけていた疑問であり、何を読んでもお先真っ暗だったのだが、依然としてそれは変わらないにしても・・・

「そんなはずはない」 から⇒ 「そうなんだ」
というふうに考えが変わったので、楽になった。

 

そしてなぜか近頃、同じようなことが耳に入る。みんな絶望している。というか幻滅している。
希望を見いだせない。でも!これに気づいたことが、大切なのだ。

 

この本を紹介してくださった方に感謝致します。

そして、前回前々回のブログ暴れ龍に関する出来事で、意気消沈していた時だけに、この本に出合えたことで、この理不尽で不本意な龍の大暴れも、受け入れることが出来ました。

人間とはそういうモノなのだ。

読んでみたい方はご一報ください☆

 

さてさて、次回は予言通り〈昇り龍〉について書きます(^_-)-☆

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