自覚するのとしないのと☆

確かに、すべての作品がインスパイアから生まれているのだとは思う。

でも、今回は特に神話のストーリーだけではなく、絵本として存在している・・・つまり、その絵本からインスパイアされた作品ということがポイントです。

絵本ですから、具体です。神話自体は抽象かもしれませんが、絵で見るとかなり具体化して認識します。いつものように、小説や戯曲や絵画からインスパイアされるのとは違う気がしているのです。

みなさまも イザナギイザナミのお話をわたしがなぞるだけと思われていた方もいらっしゃるかと思いますが違いますよ。
なによりありがたいのは、作家の寮美千子さんも、画家の山本じんさんも、このことを二つ返事で了承してくださったことです。

 

「そうじゃなきゃ意味がないでしょ。」「そうじゃなきゃ踊る必要ないでしょ。」とね(^_-)-☆

 

この出会いにワクワクします。あの、わたしの決まり文句(^-^;

「宇宙の采配」です!

 

 

さて、
ひびきみかの作品、難解だとか他に見たことないとか、ジャンルに入らないとか言われることが多々ありますが、前衛だからそれはそうでしょう?見たことあっちゃ困りますわ。わかりづらく創っているなんてことは全くありませんが、どこかで見た作品じゃ意味がないわけです。グルソムヘテン劇場の「I is Another」とひびきの「奴婢鳥をまちながら」がその創造のプロセスが似ていた(難易度は雲泥の差ですが(^^ゞ)のはこれまた不思議な偶然ですしたけどね。そしてそれを知る由もなく、招聘していただき、劇団メンバーと一緒に舞台に立てたのも宇宙の采配としか言いようがないです☆

 

今回のチャレンジは、「絵本がある」ということ。そして、絵本を演出したのではなく、絵本からインスパイアされた作品を創ったということ。

これは、わたしにとっても、もしかしたらご来場のみなさまにとっても面白いことになるのではないかと予感してます。

絵本を公演前に読んでもよし。公演後に読んでも良し。

しかも!ナント!寮美千子さんがロビー開場時にこの絵本を少し(ちょっとだけよ)朗読してくださるのですよ!

こんなに贅沢な公演あるかしら~~♪

 

わたしにとっての面白いこととは・・・・
自分の創造のプロセスをいつも以上に客観視できたということ。この絵本から感じたコトを具現化することによって、自分自身を眺められること。創作にあたって自分にとってインスパイアという行為?をスゴク離れたところから見れたということ。

 

みなさまにとって面白いであろうこととは・・・・
作り手の創造意識を垣間見れるまたとない機会ではないかと。

「このようになったのか!」「どうしてこのように?!」とか、「なるほど!」とか「なぜに?」などなどいろいろな感覚を呼び覚ませたら嬉しいです。

 

いつもより、頭使わなくてよいかもよ~(^-^;

わたしの作品は、頭使って、意味を考えながら見るとドツボにはまります(>_<)

一方、身体で見て下さると、いろいろなことが見えて来るようです。大きく分けるといつも二通りに分かれます(^^)/またその中でも、それぞれが違う感覚を得てくださるので、とても興味深いです。観客との関係に恵まれていると感じます。ありがとうございます。

 

今回は、絵本があるので、頭を使って見てもドツボにはまらないかもですよ。・・・・・・かな(^^;)・・・多分(*’▽’)マジ絵本読んでから見てほしい。その感想聞きたい!当日ロビーでも販売しております!

 

舞台芸術の世界に入ってン十年。わたしも自分の創造のプロセスがわかってきましたよ。

神秘に満ちているので「わかった」というのもナンですけど。

 

そもそも身体表現というのは抽象だから、アレなんですけどね。

物体がそこにあるのは間違いないのだけど、物体=身体を客体化することで見えてくるものと、実際に存在している絵本を読んだわたし自身のことも他人事のように感じることができる。

わたしの身体論(ボーンメソッドとDEEP MOVEMENT)では、身体と他者的につきあうが基本だから、客体化客観視は得意中の得意なはずですが(得意でも安心できないのが客観の真理だけど)、この度の客観視はいままでより一歩深く入り込めたような気がします。新しいスタイルのプロセスの神秘(^_-)-☆

 

プレッシャーも倍ですけど( ;∀;)

 

で、まだ完成していませんけど

 

完成はいつもながら、みなさまの「見る力」によって本番に開花するのでしょう(^_-)-☆

 

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