時に右腕、時に・・・

いつ頃からだろう、「仲間のみんなは、わたしの趣旨をちゃんと理解してヘルプしてくれているんだな。」とはっきり感じたのは。

そうそう!ホームレス夏祭り支援ダンスをはじめてさせていただいた時もその大きな一例だ。

 

元祖ぽれぽれダンサーのりゅうさんに出演してもらったのですよ。

わたしが確信したのは「彼はなぜ今日お声がかかったのかわかっているんだ!」ということでした。

スタジオに集合してみんなで中央公園まで行って、本番りゅうさんもコンパネの上でおっちゃんたちに踊ってくれた。そして、この日はわたしたちの打ち上げにも参加してもらったのだけど、大仕事を果たしたかの如く誇らしそうだった。彼にとって年相応の経験だったと思う。

彼は自分が障がい者で(りゅうさんは、こちらの言うことはわかっているけど、りゅうさんの発する言語を理解できる人は少ないです)だからこそこのステージに立つことの意義を理解していた。

なぜそう思ったかというと、わたしはいつも普通に話しかけるから、この日りゅうさんに参加してもらう理由も彼にきちんと話している。そして、彼はそれを全うするかごとくのベストな踊りをベストタイミングでちゃんとやってくれたから。言葉ではなく身体で証明してくれたというわけ。

 

話すとキリがないけれど、まりちゃんのその場の空気を読む力もすごい。魂レベルではわたしよりずっと大人で。

ちょっと難しい子が来るとその子を立てて自分は一歩後ろへ下がる(踊りの立ち位置じゃありませんよ)。わたしがアシスタントがいなくて孤軍奮闘している時は、一生懸命見本を見せて(いつもはサポっているのに(^^)/)、サポートしてくれる。臨機応変度がさぼりも含めてパーフェクト(^_-)-☆

最近ラティーナスのメンバーになったエリカちゃんはダンスやりたさに、麻痺している腕のリハビリに通い始めて一生懸命訓練している。ボーンメソッドダンスでは驚くくらい(時に心配になるくらい)麻痺側の腕を一生懸命振る。「踊れるようにもなりたいし、こっち側の手が使えるようになればもっと違う仕事もできるから。」と。

 

まだみんなと出会って間もない頃は、とにかく健常者?に人気のないわたしは仲間のみんなとは初対面で意気投合だったけど、なかなか親御さんの理解を得られなかった。

だけど、お子さんたちがどうもわたしのことが好き?みたいだとみはっているうちに、彼たちがわたしの誘導に反応し、期待に応え、誇りを持っていくという究極の信頼関係・・・つまり、言葉じゃなく身体(ダンス)を通した信頼関係・・・に気づいてくれた親御さんも多い。

 

ボランティアというのは名ばかりで、いいコトしてます風だったり、癒しの対象にしたり、実は自分が出たがりで出る場を確保するためにボランティアと称していたりと実際は彼たちと普通に友情を結ぼうと思っている人はまだまだ少なそうだ。

でも、中にはここでの出会いがきっかけで、彼たちのことを好きになって障がい者との活動がライフワークになってくれた人もいる。(ボーンメソッドがきっかけでプロのボディワーカーになった方もいるように!)個としてロジックがあるといろいろ発展できるんだな。

わたしは彼たちのほっぺが好きだったり、瞬きで伝えてくる意思が興味深かったり(誇りを持った瞬間まつげが増えたりもする!)、どんどん既成概念を覆していく向上心が好きだったりする。そもそも既成概念は彼たちがもっているのではなくて周囲が持っているものだから、彼たちは障がいの種類に押し込められているという意識は100パーセントじゃないはず。だからあつしも何を提示しても「やる!」と言ってくれる。「できるかな。自信がないな。」なんて言わない。素敵だ。

だから、こちらが障がいのタイプのレッテルに惑わされなければ見つけられる素養はたくさんあるし、逆に必要以上の期待をかけて彼たちにストレスを与えることもない。

 

 

先日も新しい施設にご縁を得て行ってきたけど、そこにもカリスマがたくさんいて魅力的で品性もあって人として美しかった。

出会ってすぐ3曲くらい踊れるようになっちゃって。その3日後のイベントで発表する機会があったのだけど、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので(リハなしぶっつけ本番で一度しか踊っていないダンスを3曲も!)、まるでわたしの功績みたくわたしのカブまで上がってしまった(#^.^#)

ホントにいつも言うけど「彼たちはいい仕事をしてくれる。」

 

時に右腕、そして・・・・

時に最大のライバルだ!!!

 

というのは、例えばゆうそう君だけど、一回音楽を聴くと音楽構成が頭に入るようで、振り写しがめちゃくちゃ早い。音楽構成をプライオリティの優先にしてくれればだれもがゆうそう君みたくできなくはないのだけど、ステップを重要視するから覚えるのが遅くなってしまう傾向が多い(覚えても音楽が入っていないから踊りのグルーブが出ない)のに、言うまでもなくゆうそう君はひびきメソッドを実行してくれるので仕上がりも早い。

ひびきメソッドがいかにダンスに役立つかそして身体の向上に役立つかを証明してくれる。彼も麻痺側の腕や足が軽やかに動くようになった。

わたしも負けないわっ。と、仲間のみんなを見て反省したり、盗んだり!(^^)!

そして何より、レッスンを宣伝してくれるのはうれしい。

「ここは、ちょっと変わったスタジオだからあまり人に紹介できない。」といわれ続けてきた(涙)わたしにとっては、堂々とひびきレッスンが良いと宣伝してくれる仲間のみんなと出会って、初めて自分が肯定されたという実感を持った。まさに命を救われた気分。どん底に落ち込む日々からの帰還?!

時に右腕・・・ってことは、利き腕だからすでにわたしより先に行ってるのか?!

時にライバル?!・・・ちゃんとライバルとして華麗なる闘いができているかしら~。努力の面では負けてるかも(;^_^A

これからもよろしく!

 

 

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