DEEP UNITレポート

前回に引き続き、この度のノルウェー行き応援カンパ公演のDEEP UNITによるレポートを掲載いたします。

2018.1.20ひびきみかソロ公演『神話のとびら』を見た。
「思考・精神(魂)・身体」という言葉を思う
魂は自由であり、思考は身体に押し付けないし、身体も思考に従属していない
それは三位一体でどれも等しいといわれているが、、

表現者「ひびきみか」を知る人なら聞いたことがあるだろう
「身体は知っている」と彼女は言う

踊りやスポーツなどの体を使う事をやってきた大部分の人は
頭脳で体をコントロールしろ
やり方を体に覚えこませろ、、

と言われてきたのではないだろうか

いつ動くのか身体は知っている、生理で動け、頭で牛耳らない、、

まったく真逆である

では逆に、例えば自分が言われた教わった通りに100%出来るか?
毎回同じタイミングで同じ位置に着けるのだろうか?
、、不可能だろう

誰でも経験のあることだろう今日は用事があるから違う道を行かねばと思っていたのに、いつもの道を歩いてしまった
体が覚えている、、
それも思考(脳)が命令しているのだと言われるかもしれない
しかしここまで完璧に反応してくれる私達の肉体の能力に
驚かない人はいないだろう

そして『神話のとびら』
机の下に体は入っている、ふいに手が上がる
からだ本体と上がったその手は別の人間の手のように感じる
二人いる!
いやその足、髪も別人の物に見える、三人?四人?

机の下に異空間が開いた
そうかこれがとびらだったのか、、
身体に意思がある、、
けしてオカルト的な意味でなく極度に身体に集中しているからこその
他者感、、

身体、思考そして魂とぴったりと寄り添っていた時代
神代の時代、、
自らの体で毎日の糧を得て充足していた時代
まだ知らないものへの畏敬の念を持っていた頃
純粋に動いてくれる体に対し喜んだり、驚いたりしたのだろうか?

一番身近にありながら、一番未知なからだ、、
それを「ひびきみか」が気づかせてくれた

ノルウェーの地で「神話のとびら」が開く、、
深淵な身体の探求は続いていく
どんな風景が広がっているのか
これからも見届けて行きたい

DEEP UNIT 野口京子

 

 

それでは、また帰国後に!

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